会社員の長女が遠距離で介護をする場合のポイント
会社勤めをしながら親の介護をする
遠距離で田舎暮らしの親だと何かと長女に頼る場合もありますよね
もう今は娘が親を見る時代でもないのですが
親世代は何かと長女に期待します
大概の長女さんて真面目に親に尽くされるんですよね
でも、遠距離でしかも会社勤めをしながら介護をするのは簡単じゃないです
会社員の長女さんが遠距離で親の介護をする場合
何に気をつけたらいいのかポイントをお伝えします
仕事を辞めずに制度をうまく利用する
介護と仕事の両立本当に大変です
介護離職も一度は考えると思いますがちょっと待った!
仕事辞めてしまうと収入がなくなりあなたがもらうはずの年金額も減ります
遠距離介護は交通費などの負担も少なくないです
仕事を辞めずにどんどん稼いでプロに任すというのも方法のひとつだと思います
働きながら使える制度
介護休暇
対象家族が一人であれば年につかまで二人以上であれば目に10日まで時間単位または1日単位で取得できる
介護休業給付金
雇用保険の被保険者が要介護状態にある家族を介護するために介護休業を取得した場合一定の要件を満たせば原則として介護休業開始前賃金の67%が支給される
所定労働時間の短縮等の措置
短時間勤務フレックスタイム制度時差出勤制度介護サービスの費用助成のいずれかについて介護休業とは別に利用可能な措置を講じなければならない(要介護状態にある対象家族一人につき利用開始から3年間に2回以上)
所定外労働の制限
1階の請求につき一か月以上1年以内の期間で所定外労働の免除請求することができる介護
深夜業の制限
以下の請求につきヶ月以上1年以内の期間で1ヶ月24時間1年250時間を超える時間外労働の制限を請求することができる
転勤に対する配慮
集合場所の変更によって介護が困難になる労働者がいるときはその労働者の介護の状況に配慮しなければならない
不利益取扱いの禁止
介護弓道の制度の申出や取得を理由として解雇などの不利益取扱いをしてはいけない
職場によってはこういった制度がうまく働かず利用しようとするとトラブルになる場合も多々あるようですがあるものは利用していくというスタンスでいきましょう
会社独自の制度もありますので活用するといいでしょう。
もし前例がなくともあなたが利用することで後に続く人達が取りやすくなります
このような公的支援制度は社員だけでなく一定の条件を満たした契約社員パート 派遣社員でも利用することができます
知っておいて損にはならないですよ
自分の時間を作ることは悪くない
仕事しながら介護すると自分の時間が取れません
遠距離介護だと休日を帰省や介護に当てることが多く 気分転換する時間がほとんどないまま仕事と介護に追われ ます
介護を始めたばかりの時期やまだ慣れないうちは特に疲れが溜まりやすいです
溜まった疲れを発散させようとしてもそれすらもできないこともあります
そんな時にはまず体の疲れを取ること
一人になってドラマを見たり漫画を見てる本を読んだり映画を見たい
あまり体を動かさずにできるような自分が好きなことをするといいと思います
SNS あまりお勧めしません
情報が多すぎるとかえって脳が疲労してしまい疲れが 倍になるからです
介護でなかなか外出できない時、友達とほんの少しおしゃべりしたい時には SNS はとても良いんですけどね。
気分をうんと変えたい時におすすめなのが旅行です・
介護中に旅行に行くのはなかなかできませんが
普段と違う道を散歩する、いつもと違うスーパーに行く、ちょっとだけ違う場所に行ってみる
普段と違うことを本当少し取り入れることで気分が変わることもあります。
無理をせず、自分の体に聞きながら、軽く気分転換できるものを見つけるといいと思います。
そばにいられなくても親不孝と考えない
遠距離介護をしている としょっちゅう来られなくて親に寂しい思いをさせてしまっているという方もいます
でも遠距離介護をきっかけに頻繁に帰省するようになってませんか?
できることなら介護で帰って来たくはないですが、
事あるごとにあなたが帰って来てくれることでご両親もきっと喜んでるんじゃないでしょうか。
みなさん、娘さんには特に思い入れがあってすごく心配して るんですよね
娘さんが帰ってくるとなると急に元気になってお部屋を掃除しだしたり、買い物に行ったり
笑顔がふえたりそんなことよくありました。
あなたが帰ってくるそれだけで元気になるんです。
だからそばにいられなくて親不孝だなんて考えないでください。
生きてるだけでまる儲けとか言うじゃないですか!
あなたが元気でいてくれればいい帰ってきてくれれば嬉しい
罪悪感など感じず親と会うことを楽しんでみたらいいんじゃないでしょうか。
高齢な親とのコミュニケーションに悩んだら
毒親なんて事が流行りましたが長女さんと母親の関係がこじれていたり距離感が近すぎたり必要以上に母親の言うことを聞きすぎる 一方的に話して話しを聞かないと怒る
親とのコミュニケーションに子供は悩 でいます。
長女だからとか、親だからとか、そういう理由で一方的に自分の感情や気分を押し付けるのは良くないことです。
たとえ家族であっても適切な距離を保つこと
過剰に介護しすぎないこと
依存的な関係をやめること
そして嫌なことは嫌ときちんと伝えることです
介護する人の心や体が健康でなければ介護を続けることができません。
逆に子供が親をぞんざいに扱ったり、
話を聞かなかったり、乱暴な声かけをしたりそういったことはしてはいけません。
特に 認知症のある方の場合、乱暴な声かけなどをすることで不安感が強まり周辺行動が悪化することがあります
そうなると介護する側も大変になってしまうので、日頃から
大切に扱う
短い言葉で分かりやすく伝える
優しく見守る
そのような受容的な態度で接すると、こじれていた親子関係が修復されることもあるんです。
介護は大変ではありますが、良好な親子関係を再構築することも可能です 。
遠距離介護は公的制度をうまく使いながらプライベートを使いすぎないのがコツ
仕事と介護の両立は楽ではありませんが皆さん大変な思いをしながら両立されている現状があります。
遠距離介護のメリットの一つとして距離感があると思います。
同居していると色々と口出しをしたくなるものですが
遠くに離れて住んでいることで介護のイライラも、一旦リセットされて、次会う時にはあとを引かない。
そんなメリットがあります。
介護度や認知症の有無、会社に制度があるかないかで遠距離介護のやりやすさは変わってきますが、
仕事を辞めないというのは長女であるあなた自身の今後を守るために必要なことです。
長女だから絶対親を見なければいけない!
真面目な方ほどそう思ってしまいますが
真面目に言われた通り介護をして介護うつを発症するのは圧倒的に長女の方が多かったです。
長女だからと言って介護を全て引き受ける時代は終わりました。
無理せず、頑張らない介護であなた自身が疲れすぎないように取り組んでいきたいですね。