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職場に介護していることを打ち明けられない。恋愛なんてムリと悩む前に考えて欲しいこと

独身なのに介護が始まってしまったら

50代以降、親の介護をするということを独身であっても意識することがあるのではないでしょうか?

一口に介護といっても、ほとんど介護らしい介護(身体介護や家事など)をすることなくあっという間になくなってしまう方、その一方で20代から親の介護が始まり40代ごろまで介護づけの生活を送る方など家庭によって介護する時期や度合いは違います。

独身で親の介護をする場合、大抵は仕事と両立しなくてはならず、忙しさのあまり恋愛は疎かになり、親が亡くなったあと一人で過ごすことになることもあります。

それはそれで仕方のないことだったと思えるようであればいいのですが、恋愛や結婚を心から望んできるにも関わらずできなかったとなると自身のQOLにかかわることになります。

 

ここでは、仕事をしながら親を介護するために独身の方が、自分自身の生活や人生を犠牲にすることなく両立する方法をお伝えしていきます。

介護と仕事を両立するために一番大切なことは早めに職場に打ち明けること。

仕事と介護を両立するためには職場に介護をしていることを早めに報告しておくことが必要です。そうすることで職場でサポートを受けられる場合もあります。

当事者と、介護事業所、そして職場の3つでサポートをどう組み立てていくかが独身の介護者が親の介護と仕事を両立させていく上で重要なことです。

仕事量を減らす、勤務時間を減らす、勤務場所を変える、サポートできる人を増やすなど職場があなたの介護負担を減らすため配慮してくれることが期待できます。

独身の介護者の多くが『職場に親の介護をしていることを相談できない』という調査報告があります。

介護は10年以上長く続く場合がほとんどです。相談できる人はとにかくたくさん作っておくこと。職場にはなるべく早く介護していることを報告することをお勧めします。

 

親の介護を会社に報告をするべき理由

介護を職場に報告することをことをためらう理由として

・なんとかやりくりすれば自分でできると考えた。

・社会に知られたくなかった。

・解雇されるかもと思った

・昇進、人事が気になる

などの理由が挙げられています。

今の時代、少子高齢化で人口は減少傾向です。リストラなんかしたら、人が入ってこない時代になっています。国をあげて介護離職者0を目指してるんです。相談しないなんてナンセンスです!

 

介護をしていることを職場に言えないと、介護が始まったばかりで何かと手続きが必要な時期に介護休業を取ることができなかったりして介護するあなたが不利益を被ります。

介護サービスを利用する場合、利用する各介護事業所と毎月〜3ヶ月毎に1度程度面談があるだけでなく、介護保険の切り替えの時期にも介護が開かれるため頻繁に家族が出向かなくてはいけません。

介護サービスの利用は始めたばかりの時が一番大変な時期です。

介護サービスの利用が始まると、何度も面談があることに加え、介護を受ける親も抵抗感があり、利用を拒否することも珍しくありません。そういった対応のために家族へ頻繁に電話がかかってくることもあり、その対応で介護する家族も大変さがあると思います。

また、怪我や病気による突発的な事態への対応が職場へ介護していることを報告していないと難しくなることも考えられます。

親に介護が必要な方は、会社で中堅のポジションにいる方も少なくありません。

介護で仕事を休む、早退することが続けば昇進などにも影響があると、会社へ報告しないまましないまま親の介護度が悪化し、そこで初めて会社に報告することになる・・ということも跡を立たないようです。

 

ですが、会社への介護の報告がないと、介護休業・介護休暇・労働時間の短縮・時間外労働の免除・転勤等の免除・介護休業給付金といった制度を利用せずに介護をすることになり自分が苦しくなってしまいます。

会社によって、利用できる制度に違いがあるかもしれませんが、国にとって介護離職の防止は喫緊の問題となっていることもあり、まずは会社に制度の利用を確認するためにも、会社への介護の報告は早めにしておいた方がいいと考えます。

 

介護も恋愛も体力勝負!できることも人に頼るくらいでちょうどいい。

 

介護保険だけでは解決できない部分もたくさんありますが、介護サービスで介護が楽になるのは事実です。兄弟や親戚、友人、ご近所さんなどちょっとだけでも手助けしてもらうだけで介護はうんと楽になります。介護をひとりで続けることはできません。あなたの人生、恋愛だってしたい!が本音でないでしょうか?

生きていく上でお金は必要なツールです。お金を得る手段(職)を失うことは避けなくてはいけません。

 

厚生労働省の仕事と介護の両立支援〜両立に向けての具体的ツール〜の労働者向けパンフレット によると、

 

職場に「家族等の介護を行っていること」を伝え、必要に応じて 勤務先の「仕事と介護の両立支援制度」を利用する

介護保険サービスを利用し、自分で「介護をしすぎない」

ケアマネジャーを信頼し、「何でも相談する」

日ごろから「家族や要介護者宅の近所の方々等と良好な関係」を築く

介護を深刻に捉えすぎずに、「自分の時間を確保」する

 

というアドバイスがなされています。

 

また、企業に対しては、仕事と介護の両立支援モデルとお役立ちツールがあり、従業員に対しての実態把握のためのヒアリングやアンケートの方法、介護に直面している職員への具体的な支援の取り組みとして挙げています。

独身に限らず、介護に直面している会社員は企業において中核的な人材として活躍している場合も多く、このような人材の離職を防止するためにも企業側の発展にとっても重要なことです。

だからこそ、早期離職、介護離職を減らすためにも職場の理解を得ることを早めにしたいものですね。

 

介護サービスの利用が始まったら、家族であるあなたは親の精神的支えになってあげてください。また、自分自身の時間もある程度取れるようになるはずなので、恋愛や結婚といったプライベートも考えることできるようになってくると思います。

まとめ

ここでは

 

独身で介護が始まってしまったら

介護と仕事を両立するために必要なこと

親の介護を会社に報告するべき理由

親の介護を人に頼るといい理由

 

などをお伝えしました。

本当に介護の状況は人それぞれ、介護度や介護のために資源の多い少ないにも影響を受けるので一概にこれがいいという方法がないのが現状です。

できることなら親が元気なうちから介護に備えて親の意向む含めた話し合いをしておく、会社に親が高齢であることなどそれとなく伝えておく、自分自身の将来も含めたお付き合いできるパートナー探しをしておくといいと思います。

 

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